近未来SFの中で登場人物が秘書ロボットに「今日の予定は?」と質問すれば、ロボットは秘書らしく「午後から〜の会議で夜は誰々と食事の予定です」と答えたりする。日本の次の産業は人型ロボットだとかいって、そのガワのロボットを必死につくろうとしている。バカだ。攻殻機動隊の原作で人型ロボットのことを「ただのスピーカだ」という台詞があるが、必要なのはそのスピーカが発する言葉の中身だ。日本の狭い家の中で人と同じ大きさのロボットがゴロゴロしてたら邪魔で仕方がない。
コンピュータがユーザのスケジュールを把握している。それは今も近未来も同じ。でも今のコンピュータは何もしてくれない。精々がユーザが設定した時刻にアラームでお知らせしてくれるくらいか。2つの連続したスケジュールがあって、それぞれ時間も場所も入力してある。なのに現状ではユーザが最寄り駅を調べて乗り継ぎを検索しなければならない。スケジューラも地図も乗り換え案内も全て既存のサービスとして存在してるのに、そしてあとはそれを統合すればいいだけなのに、何故まだ実現しないのだろう。ガワのロボットなんかなくても、近未来はすぐここで実現できそうなのに。
docomoのiコンシェルジュのCMを見た時に「ついにきたか」と思ったけど、調べてみたら精々が電車の遅延を知らせるくらいで、まだ自分が思っているようなものではないらしい。遅延を含め、遅くとも何分の電車に乗らないと次の予定に間に合わないとか、安くいくならあと何分以内に出発しないと、とかまで情報もらえると嬉しいのに。
これ、実現したらすごい便利だと思うんだけど、どうだろう。特に東京近県で忙しくしてる人間には手放せないサービスになるはず。各スケジュールの終わりには近場の食事やその他のサービスを検索できて、指定席が要るような大きな移動なら乗車券の予約を、ライブや映画の予定ならチケットの予約ができる。todoとは別に、そのうち寄ってみたいところ、買っておきたいもの、会っておきたい人を登録しておいて、ユーザの現在地が地理的に近くてスケジュールに余裕があれば知らせてくれる。ここまでできてやっと秘書・執事と呼べるレベルではないかね。
多分これを最も実現可能なのはgoogleだろう。mapsはかなりいいとこいってるし、あとはスケジューラと連携さすだけだ。もしかしたらappleがiPhoneでやってくれるかもしれない。でもアメリカ人は東京のトランジットの恐ろしさを知らんからあまり必要性を感じてないかも。となれば日本が開発できるのか。でも携帯電話会社が主導してやるとユーザの囲い込みしか頭にないからどれだけ便利でも閉じたものになって世界に通用するものにはならない。こんだけのものをつくれるベンチャーとか個人が出てくるとも思えんし、国内も難しいか。
近未来ですら遠いな。
たけちり 2010年01月26日(火)23時41分 編集・削除
営業もどきしてる自分としては、この機能あるとかなり有り難いですねぇ。つぶやきサイトに勝手にリンクしちゃいました。